学生紹介―情報科学研究科博士後期課程 末吉智奈佐さん

 情報科学科出身者の進路の一つに大学院への進学があります。 ここではそんな大学院生の一人を紹介します。

 末吉さんは3年次に仲研究室に配属になり、4年を飛び級して情報科学研究科博士前期課程に入学しました。 現在は博士後期課程の2年生として、細胞のガン化と深い関係があると考えられる「細胞内シグナル伝達系」についてコンピュータによる解析を行っています。 2016年度には次のような学会発表を行いました(いずれも仲教授との共著)。

 2016年9月7日から9日まで富山大学にて開催された第15回情報科学技術フォーラム(FIT2016)では「フィードバック反応経路が細胞内シグナル伝達系の多安定性に及ぼす影響の網羅的解析」について発表しました。

 また、2016年9月29日から30日まで宮崎大学にて開催された平成28年度(第69回)電気・情報関係学会九州支部連合大会(IEICE2016)では「フィードバック反応経路と反応次数が細胞内シグナル伝達系の多安定性に及ぼす影響の網羅的解析」について発表しました。この発表で、末吉さんは情報処理学会九州支部奨励賞を受賞しました。

 さらに、2016年12月12日から13日まで東北大学にて開催された国際会議 5th International Conference on the Theory and Practice of Natural Computing (TPNC2016) では "Exhaustive analysis for the effects of network structures and reaction saturation levels on the multi-stability in cellular signaling systems" と題して発表しました。


TPNC2016での発表の様子

 末吉さんは今年4月に3年生になります。これらのテーマで博士の学位を取得する予定です。

(2017/03/06 掲載。記載内容は執筆当時のものです)